
私は、ワーク・ライフデザインのテーマに「自分らしい生き方・働き方」を掲げているのですが、この“自分らしさ”と同じような言葉に“ありのままの自分”というものがありますよね。
先日、友人と話した際に、「共感」を大切にしている人ほど、「ありのままの自分」を見せることを大切にしているという話を聞いて、なるほどと思いました。
例えば、皆さんにとっての「自分らしさ」は、
1 全方位開放の“ありのまま”な自分
2 相手や環境(役割)にあわせて限定的に見せている自分
3 こうありたいという自分の理想
上記のどれだと感じますか?
私自身、人は多面的だと思っています。
よく、相手に抱いていたイメージと違う面を見た時に「ギャップがある」というように表現したりもしますが、それはたまたま自分が見ていたのがその人のA面で、その人にはB面もC面もD面もあって当然かなぁと私は思う方なのです。
すごく仲がよかったり、カップル・夫婦であったり、家族であったりしても、知らない面があるのは当たり前ではないか…とも。全部をさらけ出すことよりも、相手との良好な関係性を保てる側面を前面に出したり、敢えて見せない側面をいくつか持っておくほうが、飽きられなくてよいのではないか…とも思ったりします。
ただ、以前のコラムにも書いたような「自己ブランディング的な自分」、つまり、リア充している自分や戦略的に見せる自分などは、“自分らしさ”とは言えませんよね。
自分を盛らずに、ちょっと背伸びしたら手が届くくらいの「こうありたいという自分の理想」が“自分らしさ”なのではないかと私は考えています。
それは、今現状の自分とは違うので、“自分らしさ”ではないと思う方もいらっしゃると思うのですが、「こうありたい」という理想や意思も“自分らしさ”のひとつだと思いますし、人は現状に満足しているよりも、ちょっと手を伸ばせば届きそうな目標を目指している時が一番幸せを感じる、心地よいのではないかと私は考えるからです。

恋愛もそうですよね!?
手が届きそうにない人に恋をしてしまった時は辛いですが、ちょっと積極的になれば両想いになれそうな人に恋をしたときには、片思いでアプローチしている時期が、一番楽しかったり(笑)。
どんなに好きな人でも、ずっと安定しているとマンネリ化してきたり!?笑笑
話が逸れてしまいましたね。。
自分らしい生き方・働き方を描くワーク・ライフデザインは、一度描いたそれを目指すだけではなく、描き続ける、成長し続けるのが理想かなと感じます。
つまり、「自分らしく生きる」というのは、現状の“ありのまま”で無理しないというニュアンスよりも、“ありたい自分”を目指して、日々努力し、成長しながら生きること。

ちなみに私は、「未経験な領域にチャレンジし続ける自分」というものを人生のテーマにしています。もちろん、自分の好きや得意を活かした分野で活躍したいという想いも大切に、でも、未経験な領域で苦労しながら、時には涙を流しながら挑戦する自分も持っていたいからです。
よく、「なぜ、わざわざ苦労するようなところに足を突っ込むのか」なんてことも言われます。自分でも呆れることがあるくらい(笑)。
でも、そんな、少々無謀なことをしてしまうのが私の“自分らしさ”であり、私にとってはそれが、“自分でもまだ気づいていない自分らしさ”を探すきっかけともなっています。
あなたの“自分らしさ”はどうですか?
私はこういう人間だ、と決めつけず、ぜひまだ見ぬ自分を探しながら、“自分らしさ”を構築していってくださいね。