ワーク・ライフデザイナー百々美香

自分の働き方やキャリアに悶々としたときには

ワーク・ライフデザイナー百々美香

あなたが今、会社員だったとしても、派遣社員だったとしても、
専業主婦だったとしても、女性起業家だったとしても、それは小さな差でしかありません。あなたには無限の可能性を秘めた未来が待っているのだから。
まずは自分と向き合い、自分を知ること。
そこから見えるヒントが、あなたが旅するワーク・ライフデザインの道しるべとなります。

私自身これまでの人生、「自分の意思」で選択・行動した結果、うまく行くことと、「自分の意思」で選択・行動したにも関わらず、うまく行かないことがありました。一方で、人との出会いなど、自分では想定していなかった「偶然のきっかけ」で選択・行動した結果がうまくいったり、「偶然のきっかけ」に振り回されてエネルギーを消耗することも。

キャリアや人生には「答え」がないので、時には流れに身を任せてみるのもよいのかもしれません。

自分で自分を定義し過ぎてしまうのも、自分の可能性を狭めてしまうと思いますし、私自身も、偶然のきっかけで自分の世界が拡がった経験があります。

ただ、もしも今、あなたが、自分自身のキャリアや働き方に悶々とした想いを抱いているとしたら。少しだけ、自分と向き合ってみる時間を取ってみてはいかがでしょうか。

①今の自分が抱えている「本当の問題」を知ること
②過去のキラキラ体験を思い出す

キャリアや働き方、人生において多くの人は、「もっと●●が欲しい」「今ある●●がなくなりさえすれば」というように、何かを手に入れるもしくは何かを取り除けば、うまくいくと勘違いしているケースがとても多いです。昔の私もそうでした。

でも実際のところは、あなたが今感じている問題には、別の要素が複雑に絡み合っていることも。健康でなければ活力がわかないのは当然ですし、家庭や恋愛がうまくいっていなければモチベーションも低下します。余暇や遊びがない生活は虚しさを感じますよね。

愛

今の自分が抱えている「本当の問題」を知るためにも、今のあなたの「健康」「余暇」「愛」の状態を分析した上で、今の「仕事」や「働き方」について考えてみてください。

「健康」「余暇」「愛」「仕事」の現状を紙に書き出してみるのもよいですし、1日の中で、1週間の中でそれらについて考える時間がどれくらいを占めていたのか、その時の自分の感情がどうだったのかなども添えるとわかりやすいかもしれません。

次に、あなたがこれまでの人生で最も輝いていたと思える頃の状況や仕事の内容、体験を思い出してみてください。そして同じように、その頃の「健康」「余暇」「愛」「仕事」を書き出してみましょう。思い出せないなぁという方は幼少期の記憶でも構いませんし、仕事は報酬が発生しないボランティア活動などでも構いません。

現在のあなた、過去のあなたを思い起こしながら、その時にあなたに深く関わっていた人の存在や言われて嬉しかった言葉などもできるだけ書き出してみるとよいかもしれません。

そうすると、あなたが“パッション”を感じてエネルギーが高まるのがどんな時なのかということが少しだけ見えてきませんか?

そして今、あなたが感じている問題の原因が「仕事」にあるのか、ほかの要素にあるのか、ほかの要素と仕事がどう関係しているのかが何となく見えてくるのではないでしょうか。

もしも今回、よくわからなかったという方がいらっしゃったとしても、大丈夫です。

まずは、自分と向き合ってみることが大切です。

更に、もしもあなたが今、理想の状態になかったとしても、大丈夫です。

なぜならば、前回お伝えしたように、これからの時代は『複数の柱』を持つことが大切であり、今の経験は未来のあなたに何かしらのプラスを残すはずだからです。そのためにも、理想的ではない今の状態をもしっかりと分析し、小さなパッションやエネルギーを見逃さないようにしてください。

正解のないこれからの時代は、「問題解決力」よりも「問題発見力」が大切になってきます。それは自分の人生やキャリア、つまりは「ワーク・ライフデザイン」においてもとても大切なことです。

内省すること、自分をもっとよく知ること、漠然と感じている問題の「本質」をじっくり考えてみること、それが「ワーク・ライフデザイン」のスタートです。

ぜひその習慣を身に着けてくださいね。

★参考動画

福岡でフリーランスの女性があつまるコミュニティを運営している下田泉さんとの対談がスタートしました。

初回の対談「下田泉さんの起業ストーリー」もぜひご参考ください。

自分が向いていること、自分が輝ける世界は、自分ではない第三者が見つけてくれることもあるということがわかると思います(#^^#)