ワーク・ライフデザインとは
新型コロナウイルス感染拡大による影響はいつまで続くのか…
あなたは今、アフターコロナをどう見ていますか?
「近い将来、きっとまた平和な日常が戻ってくる」と思うのか、次なるパンデミックに備えて準備するのか。今こそ、ワーク・ライフデザインが重要です。

2020年に起きた新型コロナウイルスによるパンデミックは、私たちに健康上の不安だけでなく、生活や働き方などを見直すきっかけを与えました。
企業は時差出勤やテレワークなどの柔軟な働き方を検討し、ビデオ会議が一気に普及。出張や営業のあり方も変わりました。経済活動においては、あらゆる分野の事業が大打撃を受ける中、一方では、ピンチからのヒントを見出し、適切なタイミングに必要とされるサービスを準備できる機動力のある企業は、そのブランドイメージ、存在感を高めることができたのも事実です。
実際に、広報・プロモーション関連の企画会社を営む私のところにも、思うように営業活動ができないこの期間に、「営業戦略を立てたい」「HPやパンフレットなどの営業ツールを準備したい」「今後のキャリアについて考えたい」と、未来を前向きに捉える女性経営者などからご相談をいただいているような状況でもあります。
ちなみに、世界規模の感染症は今にはじまったことではなく、人類はこれまで何度も感染症によるパンデミックを経験しています。私たちの記憶にもあるのが2002年~03年に流行したSARSではないでしょうか。今回のコロナウイルスがこのように大規模に蔓延したのは、明らかに当時よりもグローバル化が進み、人の移動が大幅に増えたことが要因と言えます。世界は私たちが思っている以上につながっている、ということを、今回目の当たりにしたということです。
ということは、私たちは今後、こうしたパンデミックをこれまでよりも高い頻度で経験するリスクを抱えながら生きていく必要があるともいえそうです。afterコロナではなく、この先にも待っているだろう「感染症リスクと共に生きていく社会(withコロナならぬwithウイルス)」を頭の片隅に置きながら、これから先の人生を考えていく必要があります。

私は4年前の2016年に、20年ぶりに福岡県・北九州市へUターン移住をしました。大学進学で東京に上京し、一度たりとも地元に戻りたいと思わなかった私が、Uターンを意識し始めたのは、東日本大震災がきっかけで、これまで大前提としてあると信じていた「安全」が脅かされた時に、自身の人生の「優先順位」が変わり、家族が健康で安心して暮らせることを実現できる生活や働き方を意識するようになったのです。
私の友人・知人も、その時期に働き方や生き方を再考しはじめるようになったというような人がいたり、その頃から社会貢献思考が高まった世の中の状況を振り返ると、今回のコロナの影響で、そうした動きが、今後、加速していくはずだとも感じます。
私が出身の福岡県へUターン移住した2016年の地方はまだ「テレワーク」というような働き方からは程遠く、当時、フリーランスとして働いていた私も、「フリーランスって何ですか?」と言われるようなことが多かったです。
この数年で少しずつ変わってきた多様な働き方を一気に後押しするきっかけにもなった新型コロナウイルス。図らずも“働き方や生き方への価値観が大きく変わる”新しい時代を迎えることになったこの時に、私のキャリアと経験を活かし、「自分らしい生き方・働き方」を実現するワーク・ライフデザイナーとしての活動をスタートさせることにしました。
「未来を予測するチカラ」×「あなたが社会に貢献できる分野」×「あなた自身の生き方」を掛け合わせ、編集していくことがワーク・ライフデザイン。
誰かと同じ人生ではなく、「自分らしさ」を優先することが大切です。

ところで、あなたは、「働く」「キャリア」「ビジネス」などにどういうイメージを持っていますか?
「キャリア」と聴くと「経歴」や「キャリアアップ」を連想し、「ビジネス」と聴くと「拡大」を連想する方も多いかもしれません。
昨今では、SNSなどでも、
「主婦から3桁稼げる女性起業家に」
「女性起業家成功の秘訣」
「女性のためのキャリアアップ講座」
などの講座が溢れていますが、、
⦁ “私”にとっての成功とは?
⦁ “私”はどんな風に働きたいのか?
⦁ “私”にとってのやりがいは?
⦁ “私”にとっての幸せとは?
⦁ “私”はどんな風に生きたいのか?
上記のような、自分の「人生観」や「仕事観」、「生き方」を明確に持っていないまま、巷の情報やセミナーに時間を費やしてしまうのはとても危険だと私は感じます。
「女性起業家の成功」といっても、イメージする姿は人それぞれですし、「3桁稼げる」ことを成功だと定義しているのはあなたではない他の誰かだというケースも多いのではと思うからです。
手っ取り早くわかりやすいノウハウや、第三者からの評価を基準に行動を起こした道が、あなたが潜在的に抱いている「人生観」や「仕事観」「生き方」と違った際、あなたはとてつもない苦痛を味わうことになります。
自分を見つめ、自分をもっとよく知ること、漠然と感じている問題の「本質」をじっくり考えてみること、それが「ワーク・ライフデザイン」のスタート。
「ワーク・ライフデザイン」にはまず、あなたが自分なりの「哲学」を持つことが大切です。
哲学というと、堅くて難しいイメージがありますが、「物事に対して深く考える」「自分なりの判断基準を持つ」ための“思考”だとイメージしてみてください。
⦁ 仕事は何のためにあるのか?
⦁ なぜ私は働くのか?
⦁ よい仕事とは?
⦁ 仕事とお金の関係は?
あなたはどんな仕事をするのか、どんな働き方をするのか以前のこうした「問い」について、深く考えたことはありますか?つまり、あなたの「仕事観」についてです。
⦁ 私は何のために生きているのか?
⦁ 人生の目的は?
⦁ 私と家族、社会、世界との関係は?
更に、自分は何のためにこの世に存在しているのかの「問い」について、深く考えたことはありますか?つまり、あなたの「人生観」についてです。
私は、ワーク・ライフデザイナーとして、あなたが、
「未来を予測するチカラ」×「あなたが社会に貢献できる分野」×「あなた自身の生き方」を掛け合わせ、編集していくお手伝いをしたいのですが、最も大切にしていただきたいのは、「あなた自身の生き方」です。
現代は、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語で「VUCA」と呼ばれるように、変化が激しい予測不可能な時代とも言われています。
今回のコロナもそのひとつだといえますよね。
世の中の価値観が変わり、これまでの常識が当たり前ではなくなる「答えのない時代」においては、あなたの人生が「幸せ」かどうか、「最高」であるか否かは、私や他の誰かが決めるものではなく、あなた自身が決めるもの、それでないと生き残れない時代でもあると私は思います。
はじめは少し難しく感じるかもしれませんが、大切な要素なので、今後も繰り返しお伝えしていくことになると思います。
ぜひあなたも一緒に、VUCA時代を生き抜く働く女性のココロザシを考えながら、未来の自分自身を描いていきませんか?